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身内を見送ることになり、気がつけば自分が喪主に。何から手をつければいいのか分からず、このページにたどり着いた方も多いはずです。

心身ともにお疲れのところ、本当に大変ですよね。結論から言うと、喪主が最初に決めることは「葬儀社・葬儀の形・日取り」の3つだけで、細かい段取りは葬儀社や家族と分け合えます。

喪主ドットコムは、葬儀社や寺院、自治体の公式サイトではありません。業界団体や法令、自治体などの公開情報をもとに、編集部が第三者の立場でまとめています。

このページでは、喪主の全体像と、いまの状況で次に読む記事が分かります。

喪主とは?意味と役割を早見表でつかむ

先に結論

喪主(もしゅ)は、葬儀で遺族を代表し、弔問を受ける中心になる人です。法律で決められた役職ではなく、慣習と家族の話し合いで決めます。

『喪主って、何をする人なの?』と聞かれると、意外と答えにくいですよね。全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、喪主を「葬儀の最高責任者であり、弔問を受ける中心になる人」と説明しています。

実は、喪主の第一の役目は「弔問を受けること」なんです。受付や会計などの運営は、世話役(運営を手伝う親族や知人)や葬儀社に任せられます。

項目内容
読み方もしゅ
意味葬儀で遺族を代表し、弔問を受ける人
誰がなる故人と縁の深い人。普通は配偶者
主な役割葬儀の方針を決める、弔問を受ける、挨拶とお礼
似た言葉施主(せしゅ)=法事や葬儀を行う責任者
法律との関係喪主は法律上の役職ではない

一般的な葬儀では、喪主がそのまま施主を兼ねます。法事では主催する人を施主と呼ぶことが多く、呼び方の違いは喪主と施主の違いで紹介しています。

言葉の意味からゆっくり知りたい方は、喪主とは?意味・読み方と葬儀での役割から読んでみてください。

喪主と相続は別の話です

喪主かどうかで、相続の取り分が変わる決まりは民法にありません。お墓や仏壇を受け継ぐ祭祀承継者(さいしの しょうけいしゃ)も、喪主とは別に決まります。くわしくは喪主と相続人・祭祀承継者の関係へ。

喪主は誰がなる?決め方の目安

この章の要点

全互協が挙げる一般的な順番は「配偶者、長男、長女、親、兄弟」です。ただ、高齢や遠方などの事情で順番を動かしてかまいません。

『長男だから自分がやるべき?』『母がいるのに、子が出ていいの?』と迷う方は少なくありません。目安の順番はありますが、最後は家族の話し合いで決めて大丈夫です。

順番の目安故人から見た立場ひとこと
1配偶者最初の候補。高齢なら子が支える形も
2長男配偶者がいない、または務めにくい時
3長女結婚して姓が変わっていても務められる
4親子に先立たれた時
5兄弟姉妹配偶者も子もいない時
喪主の決め方の目安として、配偶者から兄弟姉妹までの順番と、順番を動かす事情を示した図解

子が未成年の時は、後見人を立てると全互協は説明しています。喪主を2人で務める共同喪主も、慣習の範囲で選ばれている形です。

家族で切り出す時は、例えばこんな言い方があります。

「お母さんが喪主で、段取りは自分が引き受けるのはどうかな」

順番の考え方は喪主の決め方、兄弟で話し合う時は親の葬儀の喪主は長男?、2人で務める形は喪主は二人でもいい?共同喪主の立て方が参考になります。

葬儀の流れと、喪主の役割

この章の要点

葬儀は「臨終と安置、打ち合わせ、通夜、告別式と火葬、精進落とし、葬儀後の手続き」の順に進みます。喪主が前に立つのは、挨拶と焼香、位牌を持つ場面です。

『3日くらいで全部終わるって本当?』と不安になりますよね。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の流れでは、喪主の決定と世話役の依頼は、安置のすぐあとに来ます。

亡くなってから葬儀後の手続きまで、喪主から見た葬儀の流れを順番に示した図解
喪主から見た葬儀の流れ
  1. 臨終のあと、葬儀社に連絡して安置する
  2. 喪主と世話役を決め、葬儀社と打ち合わせる
  3. 通夜で弔問を受け、終わりにお礼の挨拶をする
  4. 告別式で焼香の先頭に立ち、出棺で位牌を持つ
  5. 火葬場で骨上げをし、最後にのど仏を拾う
  6. 精進落としでお礼を伝え、世話役から引き継ぐ

死亡届は、死亡を知った日から7日以内に出すと戸籍法で決まっています。ただ、届け出る人は喪主と決まっているわけではなく、葬儀社が提出を代わりに行うことも多いです。

全体の順番は喪主から見た葬儀の流れ、やることの一覧は喪主の役割とやること一覧でまとめています。場面ごとの動きは次の記事で紹介しています。

挨拶・お礼・服装で迷った時は

この章の要点

喪主の挨拶は、短くて十分です。全葬連も、会葬者は遺族の辛さを察しているので簡単なもので十分としています。

『人前で話すのが苦手で…』という方もいますよね。挨拶は喪主か、その代わりの親族がしてもよいとされています。

出棺の挨拶は、例えばこんな流れです。

「本日はお忙しいなか、最後までお見送りいただきありがとうございました。生前のご厚情に、故人に代わりお礼申し上げます」

場面喪主がすること読む記事
通夜・告別式・精進落とし短いお礼の挨拶挨拶の例文
僧侶・世話役へお布施やお礼を渡すお礼の渡し方
当日の装い喪服をそろえる服装
香典をいただいた方へ香典返しを用意する香典返し
訃報を伝える・受けるお知らせの文面お悔やみと訃報

例文は喪主の挨拶、お礼の渡し方は喪主のお礼、喪服は喪主の服装で紹介しています。香典返しは喪主と香典返し、訃報の書き方は喪主へのお悔やみの言葉と訃報の書き方へどうぞ。

葬儀費用と、受け取れる公的な給付

この章の要点

葬儀費用を喪主が払うという法律の決まりはありません。また、故人が入っていた健康保険から、葬祭費や埋葬料が出ることがあります。

『喪主になったら、費用も全部自分持ち?』と心配になりますよね。実際は、喪主が立て替える、遺産から払う、兄弟で分けるなど、家族の話し合いで決まります。

お金の話誰に関係する確かめる先
葬儀費用の負担喪主・家族・相続人家族の話し合い
国民健康保険の葬祭費葬祭を行った方故人が住んでいた市区町村
会社の健康保険の埋葬料故人に生計を支えられていた方など故人が入っていた健康保険
生活保護の葬祭扶助葬祭を行う人が困窮している時など市区町村の福祉事務所
相続税の葬式費用費用を負担した相続人税務署・税理士

ここが大事なところですが、葬祭費も埋葬料も、申請の期限は2年とされています。葬儀社の領収書や会葬礼状は、申請で使うことがあるので捨てずに残しておきましょう。

生活保護の葬祭扶助を考えている時は、葬儀社と契約する前に、まず福祉事務所へ相談します。

費用の分け方は喪主と葬儀費用、給付の申請は喪主が受け取れる葬祭費・埋葬料、葬祭扶助は生活保護の葬儀と喪主が参考になります。

家族の事情別に読む記事

この章の要点

喪主の悩みは、亡くなった方との続柄や家族の事情で大きく変わります。いまの状況に近いところから読んでみてください。

『うちは少し事情が違って…』という方も多いはずです。家族の形はそれぞれなので、決まった正解を探すより、自分の家に近い例を見るほうが早いですよ。

いまの状況読む記事
父を亡くした父の葬儀の喪主
母を亡くした母の葬儀の喪主
義理の親を亡くした義父・義母の葬儀の喪主
妻や娘が務める女性が喪主になる時
子に先立たれた逆縁の喪主
離婚した親を見送る離婚した親の葬儀の喪主
喪主になる人がいない喪主がいない・喪主なしの葬儀
喪主の妻や子の立場喪主の家族の立場
20〜30代ではじめて務めるはじめての喪主
泣いてしまいそうで不安喪主は泣いてもいい?
気持ちが追いつかない時は

喪主だからといって、気丈にふるまう必要はありません。挨拶の途中で言葉に詰まっても、参列者は分かってくれます。

葬儀の形で変わること

この章の要点

家族葬や一日葬、火葬のみの直葬では、喪主がする挨拶や接待の場面が少なくなります。神式や社葬では呼び方や役割の分け方が変わります。

『家族だけなら、喪主はいらない?』と聞かれることがあります。小さな葬儀でも、葬儀社とのやり取りや火葬場でのお別れには、代表になる人がいると進めやすいです。

葬儀の形喪主の動きの変わり方読む記事
家族葬・一日葬呼ぶ範囲を決めることが大事に。一日葬は通夜がない家族葬・一日葬の喪主
直葬・火葬式式を行わず、火葬場でのお別れが中心直葬・火葬式の喪主
神式(神葬祭)儀式を司るのは斎主と呼ばれる神職。遺族代表は喪主神式の葬儀の喪主
社葬・お別れの会社葬では会社が施主、喪主は遺族お別れの会・社葬の喪主

形ごとの動きは、家族葬・一日葬・密葬の喪主、直葬・火葬式の喪主、神式の葬儀の喪主、お別れの会・社葬・国葬の喪主で紹介しています。

法事の施主になったら

この章の要点

葬儀のあとは、四十九日、一周忌、三回忌と法要が続きます。葬儀の喪主がそのまま施主になることが多いですが、決まりではありません。

『葬儀が終わったら、次は何?』と思いますよね。全互協によると、四十九日は忌明けの日で、とくに三回忌までの法要が大切とされています。

法要時期の目安施主がすること
四十九日亡くなってから49日目法要と会食、納骨の準備
新盆(初盆)忌明け後、初めてのお盆親族を招いて供養する
一周忌亡くなった翌年の命日日取りと案内、当日の挨拶
三回忌亡くなって2年目法要の規模を家族で決める
七回忌以降6年目、以降は十三回忌など身内中心で営むことも

準備の全体は法事の喪主は誰?施主の役割と法要の準備で紹介しています。各法要は次の記事が参考になります。

葬儀社への相談は早めが安心です

この章の要点

葬儀社を決めると、搬送や安置、書類の手続き、式の進行まで相談できます。見積書をもらい、追加料金があるかを確かめておきましょう。

『まだ亡くなっていないのに、相談なんて…』と気が引ける方もいますよね。実は、事前相談や資料請求をしておくと、いざという時に家族で慌てずにすみます。

葬儀社に相談する時に確かめたいこと
  • 見積書に入っているもの、入っていないもの
  • 追加料金や立て替えになる費用があるか
  • 飲食や返礼品のように、人数で変わる費用はどれか
  • 打ち合わせには家族2人以上で臨めるか

段取りを任せられる葬儀社に早めに相談しておくと、喪主は弔問を受けることに気持ちを向けられます。

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選び方は喪主の葬儀社の選び方、前もってできる準備は喪主になる前にできる準備にまとめています。

目的別に記事を探す

知りたいことに近いカテゴリから選んでみてください。急いでいる方は「流れ・当日」から読むと全体がつかめます。

続柄・家族の事情(10本)

流れ・当日(5本)

葬儀の形(5本)

法事・法要(5本)

基本・意味(5本)

マナー(4本)

心構え(2本)

費用・お金(2本)

葬儀社・準備(2本)

公式・公的な情報

喪主や葬儀の考え方は、業界団体や国、自治体のサイトでも確かめられます。給付の金額や条件は自治体と健康保険で違うので、最新の情報は窓口で確かめてみてください。

よくある質問

喪主は誰がなるものですか?

一般的には、故人の配偶者、長男、長女、親、兄弟の順で、故人と縁の深い人が務めます。法律の決まりではないので、家族の事情に合わせて話し合いで決めてかまいません。

喪主と施主は同じ人ですか?

一般的な葬儀では、喪主が施主を兼ねます。社葬のように会社が施主になり、遺族が喪主になる形もあります。

喪主が葬儀費用を払わないといけませんか?

喪主が払うという法律の決まりはありません。立て替える、遺産から払う、兄弟で分けるなど、家族で話し合って決めます。

喪主の挨拶は長く話すべきですか?

短くて十分です。来てくださったお礼と、生前のお付き合いへの感謝を伝えれば気持ちは届きます。

喪主を2人で務めてもいいですか?

喪主を1人に限る法律や公的なルールはありません。共同喪主にする時は、挨拶や窓口の分け方を葬儀社と相談しておくと安心です。

まとめ

喪主ドットコムの歩き方
  • 喪主は、葬儀で遺族を代表し、弔問を受ける中心になる人
  • 決め方の目安は配偶者、長男、長女、親、兄弟の順。事情で動かしてよい
  • 葬儀の流れと挨拶の場面を先に知っておくと慌てにくい
  • 費用は家族で話し合い、葬祭費や埋葬料は2年以内に申請する
  • 迷った時は葬儀社や菩提寺に早めに相談する

喪主の務め方は、地域や宗派、家の考え方によってさまざまです。一人で抱え込まず、家族や葬儀社を頼りながら、故人を見送る時間を大切にしてください。

喪主ドットコム

喪主ドットコム 編集部

喪主の意味や決め方、葬儀の流れと当日の役割、挨拶やお礼、費用と公的な給付、法事の施主の準備までを、急に喪主を務めることになった方にも分かるように整理している情報サイトです。 公式サイト